原形制作の材料とFRP成形の材料と方法
MATERIALS AND METHODS
FRPとは繊維強化プラスチックのことでFiber Reinforced Plasticsの略です
立体造形の多くはFRP造形製品として仕上げます。用途、予算、造形形態に依って仕上げ材料、方法が変わります。
ここでは、原形制作とFRP造形製品の完成迄の過程を説明します。
*原形制作 イメージ図、図面に、あるいは3Dデータに基づいて原形を制作します。またサイズの小さいエスキース
を作っててそれに基づいて実物大の原形を制作することも多いです。
材料 土粘土、スチロール、木材、MDF、発泡塩ビ等、3Dフィラメント(3Dデータの場合)
*FRP造形
❶雌型を使ってFRP成形
〇雌型の作成 原形から雌型を取ります。型から外しやすく、FRP成形の際に張り込みやすい様に分割します。
材料 石膏、ポリエステル樹脂、シリコン、グラスファイバー (ガラスマット、ガラス繊維)
〇FRP成形、 できた雌型にゲルコート樹脂を塗りこみ、更にグラスファーを張り込みます。必要強度によ積層を増や
していきます。それぞれれぞれの型に張り込みが終わると型同士ジョイントです、その際、できるだけ
裏あてをガラス繊維と樹脂でします。不可能な所は土手盛で接着しておき後で窓を開けて補強します。
樹脂が固まれば、脱型します。その後、ジョイント部を綺麗にして全体研磨で仕上げです。
材料 ポリエステル樹脂(ゲルコート樹脂、難燃樹脂、スチロール樹脂等)ポリエステル樹脂パテ等
グラスファイバー(ガラスマット、繊維、ロービング等)
❷雌型を作成しないでFRP成形
原形に直接、樹脂でグラスファイバー張り込み、仕上げ研磨、塗装して、FRP造形として完成させま
この方法はFRP造形が大きいサイズ、あるいは経費を抑えることができる場合とることが多い。
必要に応じてスチロール原形の材料等を取り除くこともある
動物造形は、先ずは提供されたイメージからポーズと動きを、解剖学的な資料から骨格と筋肉の動きを確認して、制作に掛かります。
動物造形の場合はイメージ図の提供があれば、其れに基づいて資料から美しい形、面白い形のポーズ探します、同時にその動物解剖図から骨格と筋肉に動きを調べます。
ポーズ(動き)が決まれば1/5か1/10位のエスキースを作りイメージをお客様に確認します、そののち実物大の原形制作にかかります。
実物大原形が出来れば、更にご要望があれば手直しを加えて原形の完成です。
その後はFRP成形、仕上げ、塗装を経てFRP造形製品完成です
もとめらた様々な材料を巧みに組み合わせ、大阪の造形美術工房で鍛えた技術をもとに精密かつリアルな作品を提供しております。教育機関や映画業界、そして広告業界など、幅広くに対応しています。例えば生物の進化を示す展示用の模型を制作する際には、各時代の動物の特徴を捉えるために多彩な素材を使用いたします。模型の骨格には高密度素材を使用し、皮膚にはシリコンやゴムを用いてリアリティを追求します。